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初春花形歌舞伎① <新橋演舞場>

2009年年明けの歌舞伎観劇は、贔屓にしている市川海老蔵丈が昼夜出ずっぱり
ということで、さよなら公演の歌舞伎座ではなくて、1/24新橋演舞場に足を運びました。

あらら、もう一週間経ってしまったのね。。。今日で1月も終わってしまう。。。

今週は仕事が忙しくて、夜中まで残業してたので、1:40に家に辿り着くと
流石にバタンキューしてしまい、4:30から家事をしてたので、blogサボリでした(^^;
今日ももう少ししたら休日出勤しますので、昼の部だけ。
(夜帰ってから「夜の部」UP予定)
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★お正月にふさわしい「二人三番叟」

三番叟は五穀豊穣を祈る儀式として舞われます。

「翁」の荘重な舞は市川段治郎、
「千歳」を笑也が格調高く舞います。

後半部分は「三番叟」の市川右近と猿弥が、
同じ扮装で動きも激しくピッタリ呼吸を合わせて
「揉みの段」「鈴の段」を華麗に舞います。

途中から片方がサボろうとしたり、
わざと間合いをずらして笑わせ、

それを相方が鈴を鳴らしたり、
地団駄踏んで叱咤激励するのも面白い舞踏です。
初春花形歌舞伎① <新橋演舞場>_c0118352_23441178.jpg★寿初春「口上」
市川海老蔵が「仕初め」で「巻」に記された題や配役を朗々と読み上げ、
御家芸の<にらみ>を披露します。

裃の肩を脱ぎ、巻を載せた三宝を持って、瞑っていた目をカッと開いて睨んでみせる
この芸は市川団十郎と海老蔵など、「成田屋」のものだけが演じられるのです。
祝賀の呪術として披露され、見ると「一年間風邪を引かない」と喜ばれています。

☆この記事をみてくださった 貴方、きっと今年一年 風邪と無縁で元気に過ごせるかも(^^)v


★「義経千本桜」
  <木の実>
    平維盛の妻と嫡子・六代君が家臣・小金吾(段治郎)と、維盛をさがして旅の途中、
    茶屋で休憩した際に、落ちていた木の実をひろっていますと、
    そこに現れた悪党・権太(海老蔵)が手伝うフリをして因縁をつけ金を巻き上げます。

  <小金吾討死>
     高野山めざして旅を続ける主従だったが、追手に見つかってしまい、大勢に一人で
     立ち向かった小金吾は、内侍と六代君を落ち延びさせるが、討ち死にしてしまう。

     そのあと通りかかった権太の父親・釣瓶鮓屋の弥左衛門(左団次)は死骸につまづき、
     はたと思いついて、小金吾の首を落として持ち帰った。

  <すし屋>
     総領息子だが勘当されている権太が、「年貢の金を盗まれたから死ぬしかない」と
     真っ赤な嘘で母親(右之助)から金を巻き上げているところへ、父・弥左衛門が
     首を抱えて帰ってくる。

     権太はあわてて鮓桶にお金を隠して奥に身を潜めるが、弥左衛門も別の鮓桶に
     小金吾の首を隠し、娘婿にと思っている奉公人・弥助(門之助)を呼ぶ。

     実は弥助こそ平維盛で、恩返しに匿っていたのですが、源氏の大将・景時にバレて
     維盛の首を差し出すように厳命されていたのです。

     弥左衛門は、拾った首を差し出すからと維盛に身を隠すように勧める。
     そこへ旅の母子が宿を請いに立ち寄り、維盛との再会を喜び合うが、
     弥左衛門の娘は身分違いの恋に涙を流す。

     この様子を眺めていた権太は密告しよう?と金の入っている鮓桶を抱えて
     飛び出した筈が、間違って首の入った方を持っていってしまう。

     権太の後を追う弥左衛門は源氏方大将・景時に連れ戻され、首を差し出したが
     入っていたのはお金。
     
     そこに権太が、母子に縄を打ち、首を持参してやってくる。
     景時は褒美の頼朝の陣羽織を権太に与え、首と母子をつれて立ち去る。
     
     権太の諸行に怒りを爆発させた弥左衛門は、刀で権太を刺す。
     しかし、合図の笛を権太が吹くと、現れたのは維盛・内侍・六代君。

     実は、権太は父に勘当を許してもらうため、父が持ち帰った首を維盛にし
     自分の妻子を身代わりに差し出したのだった。。。
     父母の腕の中で息絶えたのです。

     父母の気持ちに同化して、私も涙がホロリ・・・
     もっと早く改心していれば。、、でも、それじゃあ、お話にならない(^^;

★「お祭り」

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江戸の2大祭り「神田祭」と赤坂・日枝神社の「山王祭」を題材とした清元の踊りです。

近年はこれに浅草・三社祭を加えて三大祭ですね。

白縮緬の派手でいなせな鳶頭に、海老蔵、獅童、右近、猿弥、段治郎と活きのいい役者連
黒の晴れ着姿のあでやかな芸者衆に、笑三郎、笑也、春猿、門之助

(写真は雰囲気を楽しんで戴きたくて、プログラムを加工させていただいています)

by jakky123 | 2009-01-31 09:01 | 歌舞伎