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12月大歌舞伎・夜の部 観劇

16:30開演の夜の部を観に、歌舞伎座へいきました。
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1.菅原伝授手習鑑<寺子屋>
2.粟餅
3.ふるあめりかに袖はぬらさじ

<寺子屋>は、義太夫狂言の名作で過去3回みています。
今回は、松王丸に勘三郎、武部源蔵にお目当ての海老蔵!千代は福助。

主君のために預かっている子を殺す寺子屋の主と、敵方だがそれを強いることへの償いのため自分の子を差し出す松王丸夫妻の慟哭。

お目当ての海老蔵は好演してますが、この役は彼の良さが活かされてない気がします。
松王丸の方がいいかも、、
まあ、こういう役もやれなくてはいけないですが(^^;

毎度、子役たちのハイトーンな声が耳に焼きつきます。

<粟餅>三津五郎と橋之助の賑やかな常磐津舞踊。
餅をついたり、粉が入った鉢にちぎった餅を投げ入れたり、交互に六歌仙を演じたり、
二人のピッタリ息のあった踊りは見ごたえがありました。

<ふるあめりかに袖はぬらさじ>玉三郎の名演技に圧倒されました!

文久の頃の外国人専門の遊女もいる、横浜の遊郭岩亀楼が舞台。

キップのいい三味線芸者お園(玉三郎)は病気で行灯部屋に追いやられている
吉原時代のおいらん亀遊(七之助)の面倒をみているうちに医者を目指している通訳の学生(獅童)と
亀遊が恋仲なのを知る。亀遊は日本人口遊女なのだが、外人に所望されて600両で売られ、
それを苦に自害する。お園と岩亀楼亭主(勘三郎)は商売上手で亀遊をネタに話を捏造して儲ける。
実際にはなかった<辞世の句↓>が瓦版に載り、それも活用!カミソリの刃は短刀になり。。

「露をだに いとふ倭の女郎花 ふるあめりかに 袖はぬらさじ」
5年後、尊王譲位の志士たちが訪れて嘘がばれ、お園は切り殺されかける。

杉村春子で文学座でも上演されたらしい。
解る解る!玉三郎に杉村春子がダブったもの!

立ち居振る舞いといい、台詞回しといい、間といい、喜劇性といい、
玉三郎でなくては考えられない舞台ですね。脇役も総出演で圧巻でした!!!

by jakky123 | 2007-12-23 23:56 | 歌舞伎