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七月大歌舞伎 昼・夜 イッキ!

いつも歌舞伎のチケットを一緒にとってくださる友人のKさんは、
昼・夜通しでの歌舞伎観劇をよくなさるのですが、
私はいつも日にちを分けていただくか、どちらかだけお願いしていました。

でも、今月は昼も夜も好きな海老蔵丈ですし、演目も
昼は海老蔵の宙乗りの場もある「義経千本桜」
夜は泉鏡花づくしで「夜叉ケ池」と海老蔵&玉三郎の「高野聖」
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来週は比叡の薪歌舞伎ですから日にちを分けるのも難しいので、通し観劇に初挑戦です。
2ヶ月くらい前に取っていただき、指折り数えて楽しみに待っていました。

急な出来事も入り、疲れと寝不足の最悪コンディションで当日を迎えたので、ヤバイ!

昼のお弁当の方は、眠くならないように軽めのサンドウィッチを買って歌舞伎座へ。
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<昼の部>

「 義経千本桜 」

 <鳥居前> 佐藤忠信:海老蔵 源義経:段治郎 静御前:春猿 弁慶:権十郎 藤太:市蔵
    都落ちして伏見稲荷までやってきた義経を追ってきた静御前と弁慶。
  弁慶は軽率な行動を叱られますが、静御前のとりなしで西国へ同行が許されます。
 静御前は都に残るようにと初音の鼓とともに梅ノ木に縛られてしまいます。

  鎌倉方の追手の藤太が手下達とやってきて静御前を引っ立てようとした、その時!
  花道の廉の奥から「待て~(本当の台詞はもっと長い・・オハコの場面デス)」と
  忠信が駆けつけ、藤太一味を討ち果たし静御前を助けます。

  戻ってきた義経は忠信の働きを誉め、影武者になるように自分の鎧を与えます。
  静御前を慰めながら都へ戻る忠信はチラッと正体をみせる動きをするのですが、
  海老蔵がいたずらっこっぽい感じで可愛い!!


 <吉野山> 佐藤忠信:海老蔵  静御前:玉三郎 
   西国へ向かうのをやめて吉野山の川連法眼のもとへ向かった義経主従を追って、
  静御前と忠信も吉野山へ向かいますが、忠信の姿がみえなくなります。
  しかし、初音の鼓を打ち鳴らすと姿を現し、八島合戦の様子を鼓と鎧で表す舞をします。


 <川連法眼館> 佐藤忠信:海老蔵 静御前:玉三郎 義経:門之助 川連法眼:春猿
   川連法眼に匿われている義経のもとへ忠信が参上。義経は静御前の安否を尋ねますが
  郷里にいて知らないというので怒った義経は部下に詮議を命じます。
 
  そこへ静御前と忠信が到着。義経は静御前に供をしてきた忠信の詮議を命じ、
  静御前が鼓を鳴らすと現れた忠信に斬りかかります。

  実はその鼓の皮になったキツネの子が母恋しさに忠信に化けていたのでした。
  キツネに変化した海老蔵はやっつけようとする手勢を相手に、軽やかに動き回ります。
  あちらへ消えたたと思うと、コチラの枠から踊り出ます。
  キツネと忠信の早替りも織り交ぜ、欄干に飛び乗ってその丸棒の上を渡ったり
  若くて鍛えている海老蔵ならではの舞台が繰り広げられます。

  静御前から鼓を頂いたキツネは嬉しそうにハシャギながら宙を舞っていくのです。
  これも他の役者さんで見たときよりも激しくはしゃぐので大ウケです!


  前回の海老蔵の忠信のときより安心して観れて、十八番になったという感じでした。

昼の部が終わって夜の部まで1時間半あるので、またお弁当を買いに外へ出ようとしたら
すっごい音でカミナリがなっていますが、雨は降っていません。
空が俄かに掻き曇っているので、地下道で三越へ。
いろいろ買い物をして一時間くらいいて外に出たら、晴れていたので??
後で他のかたのblogを拝見したら、すごい雨だったようです。

<夜の部>・・泉鏡花作品

「夜叉ケ池」
 百合:春猿 白雪姫:笑三郎 萩原晃:段治郎 山沢学円:右近 薪車ほか

夜叉ケ池の麓に住む百合と萩原晃夫婦は池の主との約束で日に3度鐘をついています。
これをやめると村は水没してしまうのです。

晃の旧友の学円が訪ねてきて二人で夜叉ケ池をみにいっている間に、旱魃に見舞われた
村人たちは百合を生贄にして雨乞いをしようとやってきます。

一方、池の主の白雪姫は、人間との約束を反故にして恋する剣ケ峰の池の主に会いに
いこうとして皆に神罰が下ると止められますが、向かおうとします。
すると百合の子守唄が聞こえ思いとどまります。

戻って、村人たちに捕らえられてしまった百合を助けようと晃と学円は戦います。
しかし、百合は自害し、晃も鐘をつかずに自害すると水が押し寄せてきて村は水没してしまった
一昨年の上演も拝見しているので、こういった趣の違うお芝居も
各役者さんがそれぞれ板についてきた気がしました。

「高野聖」 
修行僧・宗朝:海老蔵 妖女:玉三郎 薬売:市蔵 親仁:歌六 次郎:右近

飛騨から信州へ抜ける道で嫌味な薬売りがけもの道に行ってしまったのを、
高邁な良心の呵責から追いかけて行きますが、日が暮れたので民家に宿を乞います。
妖気漂う女主人は親切に谷川まで水浴びに連れて行き、一緒に水浴みして色香で迫ります。

暴れ馬を手なづけたり、川への往復路に獣達が次々に集まってくる様子に慄いた若い僧は
一心に経を唱えて夜を明かします。

翌朝の山中で女のことを思い出し戻りたい煩悩に駆られている若い僧に、暴れ馬を売って
鯉を買ってもどってきた親仁が「あの馬は色香にまけた薬売りだ」と真相を教えます。


泉鏡花の美学の世界をお芝居にするというのはとても難しいと思いますが、
なかなかに工夫されていて、楽しい?舞台に仕上がっていました。
(本とはイメージが異なりますが、それなりに。。。)





このところの毎度の定番なんです。
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一緒に暮らしている次男坊が大好物の「黒糖わらびもち」

お休みしたために、今日は休日出勤で頑張っています。
暑い一日だったので、帰ってきたら少し冷しておいたのを
「どうぞ、召し上がれ♪」 しましょっか。。。と買いましたが

ドアを開けたのが彼が一瞬先で、
その後すぐ、
「遊びに行くから、車で駅まで送って~♪」

まだ箱入りムスメのままのワラビちゃんです(^^;;
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こちらは家で食べるより、差し上げるほうが多いかな?
なんたって賞味期限が長い!
これは12/25まで
冷蔵庫に入れておいて、咄嗟のお客様の時や
急なお遣物に便利なので、必ず買ってきちゃいます。

売り場の威勢のよいお姉さんにも顔を覚えていただいて、
今日も握手されちゃいました(--;;;

by jakky123 | 2008-07-12 23:53 | 歌舞伎