ノーベル物理学賞 受賞 おめでとう!

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小林誠氏(64・左)、益川敏英氏(68)、南部陽一郎氏(87・右)の3氏がノーベル物理学賞を受賞
(産経新聞)

益川・小林両氏(名古屋大理学部卒)の「高エネルギー加速器研究機構理論」は、
論文発表から実に36年越しの受賞だそう。

両氏は大学院では、著名な素粒子物理学者だった坂田昌一博士の研究室で机を並べ、
活発に議論を交わす間柄になり、益川氏が助手として京大理学部へ移ると小林氏も2年後に続いた。
2人は、「何か面白いことをやろう」と話し合い、選んだのは、宇宙や物質の根源にかかわる
「CP対称性の破れ」という謎の現象。多くの学者が挑みながら、解明できていない難題だった。

研究は主に益川氏が理論面、小林氏が実験面を担当。
益川氏いわく「モデルを作り、朝、小林君に話すと、彼がそのアイデアを実験でつぶしていく」
という毎日だった。

当時、発見されていた<素粒子クォーク>は3種類。
当初は1つ多い4種類を想定した理論(4元モデル)を組み立てたが、それでは
対称性の破れを説明できず、すぐに行き詰まった。

研究を始めて1カ月ほどたった6月、家で風呂に入っていた益川氏は、
クォークを6種類と考える「6元モデル」を思いつく。

「風呂から上がった瞬間に、ふっと頭に浮かんだ。割と単純な発想だった。
4元モデルの呪縛(じゅばく)が解け、『6元でいける』とポジティブに考えられるようになっていた」

翌朝、小林氏に話すと「実験的にもうまくいきそうだ」。
夏休み中のわずか2カ月間で理論を仕上げ、小林氏が英文で論文を書き、
学術誌に投稿したのは9月。 翌48年、掲載された。

「小林君は頭脳明晰(めいせき)で繊細、私は細かな作業が苦手。
まったく違う性格の2人がコンビを組んだ」。

大胆な着想で突破口を提示する益川氏と、緻密(ちみつ)な検証でそれを磨き上げる小林氏。
抜群の相性の良さが歴史的な快挙を生んだ。

無名の若手が書き上げた論文は当初、あまり注目されず
「クォークが本当に6種類もあると思うのか」 と、先輩研究者からいじめられたそうだ。

30歳前後で発表した論理が、正しかったと評価され、ソレが世に認められるのに、
膨大な時間がかかるんですね!!

そして、突いて出る言葉は「理論屋とすれば、理論が外れる方が面白い」(小林氏)
あくなき探究心は、還暦を過ぎても、いささかも衰えることはないようです(^^)v

益川氏(京大名誉教授)は、「南部先生が取っていただいたことが一番うれしい」
「(ノーベル賞は)科学とは関係ない。研究者仲間から 理論が実証された時に
『正解だったよ』と言ってもらうのがうれしい」

南部陽一郎氏>   ・・・ 以下 産経新聞より

「対称性の自発的な破れ」による素粒子物理学への貢献。
宇宙や物質の成り立ちにかかわる根源的な現象を解明し、素粒子物理学の基礎となる
「標準理論」を構築した功績が評価された。

素粒子論の世界的権威でシカゴ大名誉教授。
小学校入学前から科学の本を与えられ、小学校時代には鉱石ラジオを作って遊んだ。
東大理学部を卒業後、29歳で大阪市立大教授に就任。

1952年から米国で研究生活を続け、物質の質量の起源を説明する「対称性の自発的破れ」や
量子色力学、ひも理論など数々の独創的なアイデアを提唱。
素粒子の標準理論の構築に大きく貢献した。

独創的な研究は、「10年先を知りたいなら、南部の論文を読め」と高く評された。

ノーベル賞についても、20年近く前から候補として名前が挙がり続けていた。

クォークに関する別の理論に授与された2004年のノーベル物理学賞の解説資料には、
南部は正しかったが(登場が)早すぎた」と異例の記述で先見性を賞賛。

天才的な洞察と緻密な理論で多くの業績を生み出し、
長年にわたり素粒子論の世界的リーダーとして尊敬を集めてきた。

論語の「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」 が信条。

<自分で考えることと、他人から教わることはともにないがしろにしてはならない>

「物理学の醍醐味は、クロスワード・パズルのような謎解きの面白さ」
「研究は汗と不満と甘い夢でなり立っている」 だそうです。

今後の物理学の課題について、南部氏は、
「極微の世界の素粒子論と、極大の世界の宇宙論という2つの未知の領域の関係が
非常に大事になる」と話しているそうだ。
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by jakky123 | 2008-10-07 23:44 | NEWS