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御名残三月大歌舞伎

通常は「昼の部」「夜の部」の公演なのですが、

建てなおすために現歌舞伎座での興行が終了する直前の
3月4月は<3部制>にして、いろいろな演目を盛り込み
すこしでも多くの皆さんに名残りを惜しんで欲しい企画のようです。

しかし、当方といたしましても、お名残り惜しくて、何度も通って
現歌舞伎座のあれやこれやを目に焼きつけておきたくなってしまいます。

昭和27年のまだ乳飲み子の頃から慣れ親しんだ場所がなくなるんですもの、、
というわけで、昨日は第3部に行ってまいりました。
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十三代目片岡仁左衛門十七回忌、十四代目守田勘弥三十七回忌供養の
追善狂言として
「菅原伝授手習鑑」の中から、格調高い名場面「道明寺」です。

当代(十四代目)仁左衛門丈が、父君の十三代目が「神品」と激賞された
当り役「菅丞相」を演ずる。

お父様を見習い、楽屋に天神様(菅原道真)のお軸を祀り、毎日お水と塩をあげ
香を焚いて舞台を勤めているそうです。
濃紫に梅鉢紋を染め抜いた衣で凛とした様子は、お父様同様、気品のある美しい「菅丞相」でした。

そして、丞相伯母「覚寿」の大役は、待ってました!「玉三郎丈」です!!
これも十四代目守田勘弥の当たり役ですが、それを上回る名演でした。

三婆にも数えられ、老け役ながら気品もあり、道真公を失脚させる要因の娘達を
杖で打ち据えたり、娘を殺めた婿を刺す気丈さ、慈愛を演じ分ける大役が
見ごたえたっぷりの舞台でした。

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「石橋(しゃっきょう)」は冨十郎親子の舞い。
お年を召してからのお子様と最後の歌舞伎座で一緒の舞台で踊られたのは
ひとしお感慨深いものがあったのではないでしょうか?

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1階の前方のお席ですと、
この花道の下をくぐって、
お手洗いや売店にいくのも
この歌舞伎座ならではの習慣でした。

新歌舞伎座には当然なくなるようで、、、

こんなところにも寂しさが。。。
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皆さま、応援をありがとうございます。

新年を迎える時のカウントダウンは希望に満ちていますが、
この歌舞伎座のカウントダウンはせつなくなります。

それでも、あと2回行く時にはしっかり撮っておかなくちゃ。。
出切れば4月も楽に行きたかったのですが、、、
さすがに取れませんでした。

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チケットをいつも手配してくださっているKさんと
中央線車中待ち合わせが通例なのですが。
昨日は急なお客様があって、出遅れてしまったjakky。

携帯メールがなかったらどうしたのでしょう。。
便利な世の中です(^^;;ゴメンナサイ!

先に歌舞伎座までいらして、予約してある4月のチケットを
引き取ったあと、三越でお茶していてくださることになりました。

いつもなら地下鉄を乗り継いでいくのですが、少しでも急いで!!
東京駅で山手線に乗り換えて有楽町から走りました!!

彼女のお茶がテーブルに到着と同時に着席(^^)
わたしも紫芋モンブランとアールグレイで
一息♪
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by jakky123 | 2010-03-21 10:21 | 歌舞伎