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「天国と地獄」

黒澤明監督作品(エド・マクベイン「キングの身代金」より)を2時間半のドラマにリメイクする、
大好きな佐藤浩市と妻夫木聡が主演というので、楽しみに待っていました。
c0118352_18199.jpg監督:
 鶴橋康夫

小樽に1ヶ月逗留、丘の上の実際の豪邸を撮影現場にしたそう。

カットもせず映画のような撮り方だったと佐藤浩市が語っていた。

役者さん達の全力投球ぶりも伝わってくる影像でした。

黒澤作品の1965年からは物価も背景も機能も変わっている。

身代金も3000万→3億円 
走行中の特急からお金の入ったバックを投下するのも、
今の特急は窓が開かないので、車掌室の窓からと工夫されていた。
連絡も使い捨て携帯だったが、黒澤作品ではどおだっただろう。。

そういう映像的なところでも楽しめたが、佐藤浩市は流石!
野心に満ちている顔と人情を大事にする顔を描き分け、
自分の子じゃなくて運転手の子が誘拐されたと解って逡巡する様を
リアルに演じている。

妻夫木聡が悪役というのも珍しいが、ニヒルな感じをだして好演。
捕まってからの刑務所での面会シーンや北一硝子での撮影で
ガラスに相手の顔が映っているのを上手く使っていますね。

阿部寛も初めての刑事役だそうだが、嵌ってましたね!
これから増えるんでは?刑事役が。

個人的に恨みがあったわけではなく、
貧乏なアパート暮らしの窓から見える豪邸を羨み、
憎悪していることが活力になって犯行に及んだというところは
最近多発している「誰でも良かった」と殺人を犯すのと同じ感覚なのか?

自分のことしか考えてないから誘拐も共犯者殺害もゲーム感覚なのが「地獄」

結局、会社を辞める羽目になって豪邸も失ったけど、
小さな手作り靴屋をはじめて家族仲良く暮らしてるのが「天国」なんだね。

黒澤作品もTUTAYAで借りてきて観てみよう!

by jakky123 | 2007-09-08 23:50 | 映画・テレビ