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十月大歌舞伎 昼の部

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10/11(土)11:00開演 歌舞伎座の「芸術祭十月大歌舞伎・昼の部」に行きました。

Oさんが会で一緒に取ってくださるので、お席はど真ん中の5列目。
予約の手配も大変ですのに、日にちも合わせてくださって本当に感謝しています。


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「恋女房染分手綱 - 重の井」

由留木家の息女・調姫(片岡葵)は入間家へ嫁ぐ為に江戸へ旅立つ用意が整ったのに、
まだ幼い姫は行くのを嫌がって、乳人の重の井(福助)や入間家の奥家老(家橘)を困らせます。

同じくらいの歳の馬子・三吉(古吉)を呼んで「道中双六」をしてみせると、姫の機嫌も直り旅立つことに。

重の井が三吉に褒美を与えようとすると、三吉は「かか様」とすがりつきます。
別れ別れになっていた母子ですが、お役目上知られてはならぬので、泣く泣く去る三吉。。

福助丈も好きな役者さんで、後半の母子のくだりは情感豊かでしたし、小吉もなかなか名演技!
葵の調姫も愛らしく、華やかな義太夫狂言の舞台でした。
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「奴道成寺」

舞いを奉納することで道成寺の撞鐘を許される白拍子。舞っている時に烏帽子が取れて、男である事がバレてしまい、坊主に取り押さえられます。

が、実は狂言師・左近(松緑)でした。

所化(松也&右近)に舞いを勧められ、前のおどおどと違って、堂々とあでやかに舞い、鐘の上で決まりました。

立役がわざとそれっぽく踊る難しさも見所の「道成寺物」で、衣装を引き抜いて変わる度に、松緑ファンらしきオバサマ達のドヨメキが上がっていました(^^;;
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「新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎」 黙阿弥作の世話物

魚屋宗五郎(菊五郎)の妹・お蔦が奉公先で不慮の死を遂げ、その弔問に訪れた茶屋の女将を女房おはま(玉三郎)が相手をしていると、宗五郎が帰ってきて、父(團蔵)が事情を聞きにお屋敷に乗り込むというのを嗜めています。

そこへ、い蔦の朋輩・おなぎ(菊之助)が先に御酒の付け届けをした後やってきて、お蔦が不義の濡れ衣を着せられた上、引き回され手打ちにあったと無念の最後の様子を伝えます。

宗五郎は酒をやめていたのですが、これを聞きちょっと一杯と、おなぎ持参の酒を呑みますが、止まらなくなり全て飲み干し酒桶を振り回して大暴れ。

お屋敷に乗り込み玄関先で暴れます。後から追いかけてきた女房おはまの取成しや家老(左團次)の配慮で罪を免れ、主計之助(松緑)にも面会できます。

主計之助は、自らの短慮から起こったことを夫婦に詫びました。

この時代、こんな事はよくあったことなんでしょうね。。

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「藤娘」  ー ご贔屓を傘にいただく -

芝翫丈が傘寿(80歳)のお祝いに艶やかな舞いを披露なさいました。

男心のつれなさ、色っぽさを上品に舞われ、とても80歳とは思えない若々しさに大拍手でした!!

これからもお元気なご活躍を楽しませていただきます♪



来年のカレンダーの予約もやってました。
あっという間に年の瀬に近づいていますね。。。

by jakky123 | 2008-10-12 15:08 | 歌舞伎