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カテゴリ:歌舞伎( 35 )

七月大歌舞伎 夜の部

今月は大好きな玉三郎丈と海老蔵丈の組合せの「泉鏡花作品」が
昼夜ともに入っていました。

昼の「海神別荘」と夜の「天守物語」でどちらも以前に同じ配役で観ていますが、
天守物語の方がもう一度観たい!と思っていました。

昼のもうひとつの出し物は、幸田露伴の「五重塔」
これは観たことがないので惹かれたのですが、、、
何が何でも”海老蔵丈”のjakkyは、「夏祭浪花鑑」も主演の夜の部を予約していました。
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夏祭浪花鑑
一昨年金毘羅歌舞伎に行った時に、やはり海老蔵丈主演だった演目で
あの時は舞台に本当に水を張った川の装置で、最前列でしたので、
最後の舅が殺される場面で渡されたビニールシートを構え
水の飛沫を避けたのが懐かしく思い出されます。
(あれは舞台を楽しく盛り上げようという海老蔵丈の発案だったのでは。。。?と心密かに思ってますが、、)

今回は歌舞伎座ですので、舞台装置を利用して奈落へ下がっていきイメージで見せています。
同じ場面ひとつ取っても、演じる役者さんの間ひとつ、振りひとつ、演出ひとつで
違った舞台が出現するのですから、これが醍醐味!

「住吉」
喧嘩で入牢していた髭ぼうぼうの団七(海老蔵)が、女房お梶の主人の尽力で放免され、
お梶と一緒に迎えにきた侠客仲間の釣舟の三婦(猿弥)の世話で、
床屋でスッキリさっぱりしていい男になって出てくるのが見所。 
よっ!!いい男だね!綺麗だね~♪

「三婦内」
夏祭りの日、三婦の女房おつぎ(右之助)が台所で魚をやいているところへ、
お辰(勘太郎)がやってきて、匿っている磯之丞の世話を買ってでるが、
三婦はお辰が美し過ぎるから間違いがあっては、、と難色をしめす。
すると、魚を焼いていた鉄弓を頬に押し当て自らの顔に傷を作り心意気をみせます。
女にしておくには勿体無い!生まれるときに忘れ物をしてきた、、、との台詞が可笑しい。

団七の使いとおつぎを騙して、身代金目当てで琴浦(春猿)を駕篭でつれさっていく
お梶の父であり団七の舅・三河屋義平次(市蔵)。
あとからきて、それを知った団七は追かけていく

「住吉」~「三婦内」までの間にも、浄瑠璃では複線になるいろいろな話が散りばめられているようです。
団七の舅・三河屋義平次のお金にせこい卑しい人物像も。。
歌舞伎では通常とばしてこの場が上演される。

「長町裏」(泥場)
舅・三河屋義平次に追いついた団七は、咄嗟の機転で石を手拭に包んで金に見せかけ
琴浦を載せた駕籠を帰させる。
そこから、祭囃子の中、誤って舅を殺してしまう団七と義平次の見得の連続の見せ場である。

近づく神輿を気にしながら、血糊を井戸の本当の水でぶるぶる震えながら洗い、臨場感を楽しめました。
c0118352_9174983.jpg<天守物語」

白鷺城の天守閣最上階にあるこの世とは別の物の怪の世界。
そこの主・冨姫(玉三郎)
もういるだけで美しい!
立ち振る舞いがこの世のものではなく、すーっと優雅に移動する。
台詞の言い回しが素敵!! 本当に女形の美しさをあますところなく見せてくれます。

妹の亀姫は今回勘太郎ということで、どうでしょう。。と思っていましたが、
可愛いらしい亀姫でした。
「夏祭・・」のお辰役といい、素敵な役者さんで脂がのってますね。
前田愛ちゃんと結婚も決まって、旬!といったところでしょうか(^^)v

その亀姫への土産に冨姫がとってあげた白い鷹がモトで、鷹匠の姫川図書之助(海老蔵)が
天守の最上階に鷹を探しに行けば切腹を解くといわれやってきます。

冨姫はその美しさに一目ぼれし、2度と来ない様に言って立ち去るように告げます。

しかし、3階に下りたところで手燭の灯りを消してしまった図書之助は再び最上階へ火を乞いに。
冨姫は、最上階に来た証に藩主秘蔵の兜を図書之助に与えます。

しかし、コレが仇となって、賊と疑われた図書之助は味方に追われて命カラガラ、3たび最上階へ。
図書之助への思慕が募っていた冨姫は、大喜びで匿いますが、追手に目を傷つけられ
二人とも目が見えなくなります。。

そこに名工が現れ、鑿で獅子の頭に目を入れると、二人とも見えるようになりました。
あまりに美しい舞台の幕引きでうっとり。。

通常、歌舞伎ではやりませんが、現代ものということで幕が再度開き、
3人の舞台挨拶もありました(^^)v
夢見心地で余韻を残して、歌舞伎座を跡にしました。
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by jakky123 | 2009-07-11 23:42 | 歌舞伎

六月大歌舞伎

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梅雨の合間で太陽の燦燦とした光の恵をうけた6/27(土)
6月大歌舞伎・夜の部 
千穐楽に行って来ました。

今回のjakky的大目玉は、4歳の松本金太郎ちゃんの初舞台で、親子孫3代一緒の連獅子です。
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金太郎ちゃんの赤い獅子の精もちゃんと見得を切り、頭を早いスピードで振り回し、
元気あまってスピードにまけ?途中でよろける場面もありましたが、立派に初舞台をつとめました。

jakky自身も3歳から日舞を始め、4歳にはおさらいの舞台で踊ったのですから、本人は必死でしたが(^^;
傍目にはこんな感じに危なっかしいけど微笑ましい感じに見えていたのでしょうね。。

金太郎ちゃんは、口上でも、最後に大きな声で名乗り、拍手喝采でした!!

昔、勘太郎と七之助が初舞台を踏んだ後の口上で、三角に作った手の中に顔を埋めて
自分の番を待っているうちに3歳の七之助が寝てしまい、隣で5歳くらいの勘太郎が
心配してつついていた場面が、昨日のことのように思い出されます。

可愛かったあの子たちがもう結婚ですものね。
年取ったわけです。

次の演目は 吉右衛門丈の<極付 幡随長兵衛>
河竹黙阿弥作の世話物で、別名「湯殿の長兵衛」

「公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)」の場は明治になって後から弟子によって追加されたらしい。

町奴と旗本の小競り合いから町奴親分の長兵衛が旗本・水野の屋敷の湯殿で暗殺されるまでのくだり。

旗本水野に仲直りの酒宴と屋敷に呼ばれ、身内の反対を押して死の覚悟を決めて出向いた長兵衛、
わざと酒を着物にこぼされて自慢の風呂をしつこく勧められ、渋々湯殿に行き、
浴衣一つになった長兵衛は家臣たちや水野に襲われる。

「いかにも命は差し上げましょう。兄弟分や子分の者が止めるを聞かず唯一人、
向かいに応じて山の手へ流れる水も遡る水野の屋敷へでてきたは、元より命は捨てる覚悟、
百年生きるも水子で死ぬも、持って生まれたその身の定業、

卑怯未練に人手を借りずこなたが初手からくれろと言やあ、名に負う幕府のお旗本
八千石の知行取り、相手に取って不足はねえから、綺麗に命を上げまする。

殺されるのを合点で来るのはこれまで町奴で、男を売った長兵衛が命惜しむと言われては、
末代までの名折れゆえ、熨斗を付けて進ぜるから、度胸の据わったこの胸をすっぱりと突かっせえ」

との名セリフを吐いた長兵衛は、見事に水野の槍を胸に受ける。

そこへ長兵衛の子分が棺桶を持ってきたとの知らせ。
その潔さに流石の旗本・水野も 「殺すには惜しきものだなあ」 と感心し、とどめを刺す。

なぜか、今まで勝手に「ばんずいちょうべい」と覚えていたので、今回舞台のチラシで見て、
アレッ?そうだったの?

調べてみたら、、、、
歌舞伎では、外題には縁起を担いで
「割れない」奇数の字数にすることが慣例になっていたため、院を外しているそう。

最後は<梅雨小袖昔八丈-髪結新三>

悪党の髪結新三を松本幸四郎丈。手下を染五郎丈親子
長屋に住む小悪党の髪結新三はお屋敷の番頭さんをだまして、娘と駆け落ちして来させ
娘を家の押入れに監禁し、身代金をめぐっての笑いのある賑やかな舞台でした。

よく考えたら、、、誘拐事件・身代金要求という大事件な訳ですが、
「大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然」やら年長者を大事にする
当時の風潮が下地にあるので、ペーソス溢れる舞台です(^^)

終わって外にでたら、あと308日の表示の提灯に灯りがともっていました。
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by jakky123 | 2009-06-27 23:01 | 歌舞伎

五月大歌舞伎 夜の部

歌舞伎の贔屓さんの会でいつも友人Kに、2ヶ月前に予約して頂いているので、
5月公演分までは全てチケットをとってありました。

歌舞伎座には4月の終わりにも行っていたのですが、
観るのが精一杯で記事にする気力もなく、、、、

5/9昼の部の予約も取れていたのですが
主人の四十九日法要と重なってしまった為、友人に行っていただき。。

今日やっと、夜の部を楽しんで観てこれました。

歌舞伎座の正面にはカウントダウンの掲示がありました。
あと、350日。。一年を切ったのですね。。。

夜の部でしたので、入る前の15:52は「昼の顔」 出る21;21は「夜の顔」
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<恋湊博多楓>

団十郎丈が気風のいい(実は密貿易している)船主役がピッタリ嵌ってました。

舞台いっぱいの大きな船の舳先に立って、廻り舞台でぐるっと顔見世を拝見しながら
ああ、お元気になられて本当に良かった!

花魁役の菊之助のなんと美しく艶やかで華麗なこと。

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<夕立>
かねて見初めていた御守殿の滝川(時蔵丈)が落雷で気を失ったのを幸いと、
介抱して気づいた滝川を手篭めにしてしまう七之助(菊五郎丈) (^^;

しかし、男らしさに惹かれた滝川が、恋に変わっていく様が仕草や踊りで表現されていて
観ているこちらまでドキドキ。。
最後は手に手をとって夕立の中駆け落ちしていきました(^^;

<神田ばやし>
待ってました!海老蔵丈が新聞などでも好評を博している、笑いを誘うコミカルな演目です。
ネコとその日暮らししているドン臭い留吉(海老蔵丈)は、念仏講に集まった連中のお婆さんが
なくなったと騒いだお金を盗ったと勘違いされ、言い訳もできぬまま、大家さんに諭され翌日返金する。

夏祭りの日に畳を替え様と上げて、その時のお金が見つかり嫌疑も晴れ、その時の気持ちを吐露する。
内容的には説法要素もある話ですが、終始笑いが起きるのは、演技力?
人形のネコなんですが、動きがなかなかホンモノっぽくて、ネコの動きにも注目でした(^^)v

<鴛鴦襖恋睦 おしどり>
旬の3人の艶やかな舞踊劇。 遊女の喜瀬川(菊之助丈)の行司で、河津三郎(海老蔵丈)と
股野五郎(松緑丈)が相撲で恋の決着をつけますが、負けた股野は河津を陥れるために
池のおしどりの雄を殺め、生き血を河津に飲ませます。

鴛鴦の精が現れて、股野を苦しめる舞を踊ります。
衣装の引き抜きもなんどもあって、楽しく艶やかで、とても楽しめました。
上手が長唄と下手・常磐津で現実と精をわけているのも面白かったです。

by jakky123 | 2009-05-16 23:40 | 歌舞伎

新春花形歌舞伎② <新橋演舞場>

夜の部は1/31の休出から帰ってからと言っていたにもかかわらず、
家に辿りついたのが、日付変更線を越えてのご帰還だったので
ま、同じだ。。。と寝てしまいました(^^;

1/24の歌舞伎のことを記して置くのに、2月に入ってしまったなんて、、、、

さ、気をとりなおして 新春花形歌舞伎 「夜の部」です。c0118352_5593773.jpg
★歌舞伎十八番の内 「七つ面」

元文5年(1740)に二世団十郎が初演の時は5つ面を後に増やしたそうですが、
台本が現存せず、明治に入って九世団十郎が錦絵から起した福地桜痴の脚本で復活上演し、九代目団十郎選定の「歌舞伎十八番」に加えられたのだそう。

それを今回、市川海老蔵が意欲的に新しい台本で復活上演!!です。

幕府から厄除けの儀式を依頼された 面打ち名人・赤右衛門(海老蔵)は、
「翁」「猿」「荒事の若衆」「公家荒」「三国志の関羽」「般若」「恵比寿」を用意し
次々に面を取り替え、それぞれの面に因んだ舞を披露する。

猿面をつける時に、微かにはにかんだ?のですが、踊りだしたらまさにサルの振り。
関羽を付ければ猛々しい!
海老蔵の心意気がビンビン伝わってきました。

最後は仲間も加わって、各自が面をつけて七福神に見立て新春の華やぎの舞台でした。

★「恋飛脚大和往来」 封印切

亀屋忠兵衛という人が盗んだ金で遊女を身請けし捕らえられたという実話を
近松門左衛門が「冥途の飛脚」に著し、それを歌舞伎で寛政8年に初演されました。

今回は忠兵衛を中村獅童が初役、恋する遊女・梅川(笑三郎)の身請けを巡り
八右衛門(猿弥)に馬鹿にされて、商いの大金の封印を切ってしまう。

身請けできたものの、打ち首になるので一緒に死んでくれと梅川に頼む忠兵衛。
周りの人々は事情を知らず祝福しているのと対比して、悲壮な覚悟で旅立つ。。。

男の見栄や勝手さに翻弄された梅川の身の上に、見ていて腹が立つやら、悔しいやら(^^;
幕間の休憩に入っても、なんだかすっきりしない気分でした。

★「弁天娘女男白波」 白波五人男
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「雪の下 浜松屋の場」 

楚々とした美しい武家娘に化けた弁天小僧菊之助(海老蔵)

持参した他店の符牒がついた緋鹿の子の小布を使って万引きだと誤解させ、
額の傷をネタに大金をせしめようとするが、
袖口からのぞいた刺青でばれてしまって諸肌脱いで
「知らざぁ~言って聞かせやしょう・・」
と居直るあの名場面です!


「稲瀬川勢揃いの場」
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これまたお馴染み、
揃いの小袖に番傘で稲瀬川の堤に勢ぞろい
白波五人男のツラネが聞きどころの名場面!!



日本駄右衛門 (左団次)
弁天小僧菊之助 (海老蔵)
忠信利平 (段治郎)
赤星十三郎 (春猿)
南郷力丸 (獅童)

それぞれの役柄に応じたお囃子もついています。
そこで一人一人口上を述べながら名乗りをあげ、追手に立ち向かいます。

「極楽寺屋根立腹の場」
実は浜松屋の主人の実子であったことが判明した菊之助は
大事な香合を浜松屋幸平衛に届けようとするが、極楽寺屋根に追い詰められ
大立ち回りの末に腹に刀を立てて自害します。

極楽寺屋根がどんどんせり上がって行き、海老蔵が垂直になる頃に手を離すと
次の場の山門に大道具が変わります。
「がんどう返し」と言うのだそうです。

このあとの場は、日本駄右衛門が菊之助の死を悼んだり、
助けてくれた青砥左衛門(海老蔵)と再会を約束して幕。

お正月から、市川海老蔵丈を堪能できて、日ごろの疲れが全て吹っ飛び
頑張れるぞ!とリフレッシュできたのでした。 チャンチャン!!

(写真はプログラムを加工させていただいています)

More 知らざぁ。。。

by jakky123 | 2009-02-01 04:20 | 歌舞伎

初春花形歌舞伎① <新橋演舞場>

2009年年明けの歌舞伎観劇は、贔屓にしている市川海老蔵丈が昼夜出ずっぱり
ということで、さよなら公演の歌舞伎座ではなくて、1/24新橋演舞場に足を運びました。

あらら、もう一週間経ってしまったのね。。。今日で1月も終わってしまう。。。

今週は仕事が忙しくて、夜中まで残業してたので、1:40に家に辿り着くと
流石にバタンキューしてしまい、4:30から家事をしてたので、blogサボリでした(^^;
今日ももう少ししたら休日出勤しますので、昼の部だけ。
(夜帰ってから「夜の部」UP予定)
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★お正月にふさわしい「二人三番叟」

三番叟は五穀豊穣を祈る儀式として舞われます。

「翁」の荘重な舞は市川段治郎、
「千歳」を笑也が格調高く舞います。

後半部分は「三番叟」の市川右近と猿弥が、
同じ扮装で動きも激しくピッタリ呼吸を合わせて
「揉みの段」「鈴の段」を華麗に舞います。

途中から片方がサボろうとしたり、
わざと間合いをずらして笑わせ、

それを相方が鈴を鳴らしたり、
地団駄踏んで叱咤激励するのも面白い舞踏です。
c0118352_23441178.jpg★寿初春「口上」
市川海老蔵が「仕初め」で「巻」に記された題や配役を朗々と読み上げ、
御家芸の<にらみ>を披露します。

裃の肩を脱ぎ、巻を載せた三宝を持って、瞑っていた目をカッと開いて睨んでみせる
この芸は市川団十郎と海老蔵など、「成田屋」のものだけが演じられるのです。
祝賀の呪術として披露され、見ると「一年間風邪を引かない」と喜ばれています。

☆この記事をみてくださった 貴方、きっと今年一年 風邪と無縁で元気に過ごせるかも(^^)v


★「義経千本桜」
  <木の実>
    平維盛の妻と嫡子・六代君が家臣・小金吾(段治郎)と、維盛をさがして旅の途中、
    茶屋で休憩した際に、落ちていた木の実をひろっていますと、
    そこに現れた悪党・権太(海老蔵)が手伝うフリをして因縁をつけ金を巻き上げます。

  <小金吾討死>
     高野山めざして旅を続ける主従だったが、追手に見つかってしまい、大勢に一人で
     立ち向かった小金吾は、内侍と六代君を落ち延びさせるが、討ち死にしてしまう。

     そのあと通りかかった権太の父親・釣瓶鮓屋の弥左衛門(左団次)は死骸につまづき、
     はたと思いついて、小金吾の首を落として持ち帰った。

  <すし屋>
     総領息子だが勘当されている権太が、「年貢の金を盗まれたから死ぬしかない」と
     真っ赤な嘘で母親(右之助)から金を巻き上げているところへ、父・弥左衛門が
     首を抱えて帰ってくる。

     権太はあわてて鮓桶にお金を隠して奥に身を潜めるが、弥左衛門も別の鮓桶に
     小金吾の首を隠し、娘婿にと思っている奉公人・弥助(門之助)を呼ぶ。

     実は弥助こそ平維盛で、恩返しに匿っていたのですが、源氏の大将・景時にバレて
     維盛の首を差し出すように厳命されていたのです。

     弥左衛門は、拾った首を差し出すからと維盛に身を隠すように勧める。
     そこへ旅の母子が宿を請いに立ち寄り、維盛との再会を喜び合うが、
     弥左衛門の娘は身分違いの恋に涙を流す。

     この様子を眺めていた権太は密告しよう?と金の入っている鮓桶を抱えて
     飛び出した筈が、間違って首の入った方を持っていってしまう。

     権太の後を追う弥左衛門は源氏方大将・景時に連れ戻され、首を差し出したが
     入っていたのはお金。
     
     そこに権太が、母子に縄を打ち、首を持参してやってくる。
     景時は褒美の頼朝の陣羽織を権太に与え、首と母子をつれて立ち去る。
     
     権太の諸行に怒りを爆発させた弥左衛門は、刀で権太を刺す。
     しかし、合図の笛を権太が吹くと、現れたのは維盛・内侍・六代君。

     実は、権太は父に勘当を許してもらうため、父が持ち帰った首を維盛にし
     自分の妻子を身代わりに差し出したのだった。。。
     父母の腕の中で息絶えたのです。

     父母の気持ちに同化して、私も涙がホロリ・・・
     もっと早く改心していれば。、、でも、それじゃあ、お話にならない(^^;

★「お祭り」

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江戸の2大祭り「神田祭」と赤坂・日枝神社の「山王祭」を題材とした清元の踊りです。

近年はこれに浅草・三社祭を加えて三大祭ですね。

白縮緬の派手でいなせな鳶頭に、海老蔵、獅童、右近、猿弥、段治郎と活きのいい役者連
黒の晴れ着姿のあでやかな芸者衆に、笑三郎、笑也、春猿、門之助

(写真は雰囲気を楽しんで戴きたくて、プログラムを加工させていただいています)

by jakky123 | 2009-01-31 09:01 | 歌舞伎

歌舞伎座建て替え

明治から続いている4代目の歌舞伎座も老朽化のため、
平成22年4月まで16ヶ月のさよなら公演をおこなっていて、
1月さよなら公演が 1/27 千秋楽を迎えました。c0118352_2391658.jpg
jakkyはいつも市川海老蔵丈の舞台を優先しているので、
1月は新橋演舞場の昼・夜通し観劇だったのですが、
行き帰りに歌舞伎座の前を通って、1回でも多く目に焼き付けようとしています。
(写真は以前のもの)

今朝、出勤前のテレビでリニューアル後の施設の模様が紹介されビックリ!!
こんなビルになっちゃうの?!
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工事は22年10月から25年3月に行われ、平成25年春の完成を目指している歌舞伎座の青図です。

現在の場所に、地上約150メートルのオフィス棟(地上29階)と
瓦屋根、唐破風の外観を残した劇場(4階)の複合施設が建設される予定だそうだ。

それも、当初松竹側は現在の歌舞伎座のイメージを大切にした青図だったようだが、
石原都知事が「風呂屋のようなものでなく、すっきりした建物」と物言いをつけられたらしい。。

建設計画は、都市再生特別地区の都市計画案として東京都に提出され、
5月の審議会で認可される見通しだそうです。

伝統文化継承のため歌舞伎ギャラリー、育成機能を持つ「アカデミー」なども開設し、
国内外に歌舞伎の文化を伝える情報発信基地とする計画もあるらしい。

客席数(現在2017席)は今とほぼ同じで、高齢者らに配慮しバリアフリー化。
劇場部分の延べ床面積は1万8600平方メートル。
地下は4階で約280台収容の大駐車場を造り、地下広場で地下鉄東銀座駅と連絡。

外観は欄干など現施設の一部を再利用し「和」のイメージを残すというが、
現歌舞伎座の建物が好きな私にとっては、風格も文化も感じられない青図だと思う。

劇場の最上階部分に設けられる歌舞伎ギャラリー(仮称)は、海外から訪れる観光客、
修学旅行生らに一般開放、ガラス越しに舞台、客席を見下ろせるようにするらしいが、
ビデオ等での映像では駄目なの?

伝統芸能を楽しむために、1席2万円近い大枚をはたいて観劇を楽しみに来ている
観客の事は考えてくれないのでしょうか。。。

バックヤード(4階、楽屋)の一部は、歌舞伎アカデミー(仮称)として、
伝統芸能の演技指導や講座を行い、プロ俳優を養成する専門コースも設置というのは
歌舞伎の灯を守っていくには良い考えだとは思いますが。

現在の建物をそのまま移築とかして、残しておいてくれるような計画はないのでしょうか?

by jakky123 | 2009-01-28 23:33 | 歌舞伎

南座 「吉例顔見世興行」

今回の京都行きのメインイベントが「東西合同大歌舞伎」の観劇でした。
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南座に行くのも初体験です!

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お目当てはモチロン「海老蔵丈の光源氏と玉三郎丈の六條御息所」の源氏物語です。c0118352_23103772.jpg

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ちょっと舞台が暗すぎ?
っていうか、ドキン眼なので。。。
運転と観劇の時はコンタクトの上から眼鏡が必要なのに
慌てて出かけたので、眼鏡を忘れてきてしまって。。。見えない! (><)

目を細めただけでは足りず、指で横に引っ張って更に細めてました。。。

「信濃路紅葉鬼揃」の海老蔵&玉三郎丈も見ごたえがあって素晴らしかったです。

「大石最後の一日」の吉右衛門丈も観客の涙を誘う熱演でした。
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ご贔屓衆がお気に入りの役者さんへのご祝儀の一つ?正月準備?なのでしょうか

More etc

by jakky123 | 2008-12-24 23:46 | 歌舞伎

花形歌舞伎・夜の部 <新橋演舞場>

11/1(土)に昼の部に行きました 新橋演舞場でやっています「花形歌舞伎」
今日は夜の部に行ってきました。

夜の部は15:30開場、16:00開演です。

いつもチケットをとってくださるKさんとちょっと早めに出かけて
3週間ぶりの銀ブラを楽しみました。

本当は、お茶もしましょ♪って言ってたのですが、二人とも時間を忘れて
ウィンドウショッピングで目の保養。

今年は紫色が流行っているようで、マネキンさんの服も棚の服も
紫色が溢れています。

Kさんが紫の素敵なコートをお買い上げ♪
jakkyは偶然、紫色の革パンツでしたので、ちょっと嬉しかったです(^^)c0118352_23494817.jpg

あらら、もう15:15! 急いで三越地下でお弁当を買って、演舞場へ急ぎます。

11/1にカメラを持って行かなくて、
携帯では上手く取れなかった
1F売店前の壁のスチール写真を
人で混まないうちに撮りたいんです。。

前回観た「伊勢音頭恋寝刃」の写真ですが(^^;
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一.通し狂言「伽羅先代萩」
・・平成20年度文化庁芸術祭参加

序 幕  鎌倉花水橋の場
二幕目  足利家竹の間の場
三幕目  足利家御殿の場
          床下の場
四幕目  問注所対決の場
大 詰  控所刃傷の場

伊達騒動ものでも代表的な作品で、今回は乳人の政岡を
菊之助が初めて勤めました。
御家横領を企む仁木弾正は海老蔵、
その妹で憎まれ役の八汐に愛之助、
男之助には獅童、勝元が松緑と若手の面々が頑張っての花形歌舞伎です。

千松役の5歳くらいの子役さんがとても愛くるしく
長台詞もちゃんと間もとれて出来たのには拍手万来でした!

足利頼兼は廓通いの帰りに襲われるが事無きを得る。
八汐も政岡を陥れ乳人を交代ようとするが、鶴千代が「いやじゃ~」と言って失敗する。
山名宗全の奥方が毒入り饅頭を鶴千代に土産に持ってくると、政岡の息子の毒見役・千松が飛び出して饅頭を食べ苦しみもがきます。
それを八汐はなぶり殺しにしますが、政岡は顔色ひとつ変えず鶴千代を守ります。
その様子を見て榮御前は政岡が子供を取り替えていたのだと思い連判状を突きつけます。
一人残った政岡は千松の遺体を抱きしめながら「あっぱれじゃった。。」と号泣。
観客も涙が頬をつたいます。
そこへ八汐が斬りかかって来たのですが、逆に一突きします。
連判状は鼠が持ち去ってしまいますが、実は弾正の仕業です。
この内紛は問注所で裁きをうけることになりますが、山名宗全が裁くのですから
当然、弾正に有利になります。
そこへ細川勝元が現れ、連判状の筆跡や印で弾正の企みを暴きます。
弾正は絹川谷蔵に斬りかかりますが、逆に殺されてしまい、企みは失敗におわります。

菊之助が素晴らしかったです。それにしても弾正(海老蔵)が暗闇の花道に
煙とともに登場の時は無言ですのに、その存在感たるや本当に華がある役者さんです!
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二.龍虎 

愛之助が天の王者「龍」、獅童が地の覇者「虎」になって果てしない戦いを繰り広げます。
鏡獅子のように長い毛をつきることなく振り回して闘います。

途中で岩の陰に一人づつ入り、出てきたときは隈取の顔に変身!

しかし、終盤に再度衣装を引き抜いた後、顔を上げると美しい元の白顔に戻っていました!
おーーーっ!とドヨメキが客席から溢れます。
見ごたえのある舞踊と、竹本のダイナミックな演奏が素晴らしい舞台でした!!

by jakky123 | 2008-11-23 23:58 | 歌舞伎

花形歌舞伎・昼の部 <新橋演舞場>

11/1(土) 初日の舞台を観に行きました。
そういえば、現在は「新之助⇒十一代目市川海老蔵」「辰之助⇒四代目尾上松緑」
そして「菊之助」の<三之助>の舞台を演舞場で観たのは何年前でしたかしら。。

久々に観る3人揃っての、その名も「花形歌舞伎」c0118352_233740.jpg
1.通し狂言「伊勢音頭恋寝刃」
  序幕 相の山の場 ・・・
     万次郎(門之助)は将軍家献上の名刀紛失の詮議の為、
     伊勢に行く。
     しかし遊女お岸(宗之助)の色香におぼれて通いつめ、
     折角見つけた刀を質入し、鑑定書の折紙も擂り返られて
     しまう。
              
    妙見町宿屋の場・追駈け地蔵前の場・二見ケ浦の場 ・・・
     宿では万次郎の後見役・福岡貢(海老蔵)と奴林平
     (獅童)は、すったもんだの追かけっこ奪い合いの末、
     敵方の密書を手に入れる。
      
   二幕目 油屋店先・奥庭の場 ・・・ 
     首尾よく刀をてにいれた貢が遊女屋・油屋に渡しに来た
     が、万次郎とは行き違いに。
     貢は恋仲の遊女に愛想づかしされ、刀も摩り替えられた
     と勘違いし、逆上して次々に遊女や客を切っていく。

   各場を単独ではやっているが、この世話物狂言を通しでやるのは20年振りとか。
   話がつながって、なんでこうなったかがよくわかり、見ごたえのある舞台でした。
   
   海老蔵丈が乱心して返り血を浴びながら殺傷していく場面は、切られ役の手に血のりが
   つけてあって、それを海老蔵の顔や着物に擦りつけて返り血に見せるのがナルホド!
   ドタバタの場面も湯がニ美しく仕立てていました。

2.義経千本桜・吉野山
   今年に入ってからでも3回目?の名場面の踊り。
   今回は静御前を菊之輔が可憐に美しく舞いました。
   また狐が変身した忠信役には、これまた踊りの上手な松緑が堪能させてくれました。

   このところの疲れが一気に吹き飛んでしまった素敵な舞台でした。


(ちょっとだけ。。。
 一人でいらしていたすぐ斜め後ろの35歳くらいの女性が、海老蔵ファンでいらっしゃるらしい
 のですが、出てくる時だけでなく台詞を言う度に3回くらいの拍手をしたり、
 ヨッ! などという掛け声を何度もなさり役者さんたちも戸惑いやりづらかったようです。

 回り中が、その方を都度見て静かな抗議をしたり、幕間に隣の令夫人がその方に
 「興奮なさり過ぎない方がよろしくてよ」とやんわり嗜めてくださっても、意に介さず。。。
 違うお芝居と混同されているのかしら?
 見方は自由かもしれませんが、役者さんがやりづらいような掛け声や場違いの拍手は
 慎みたいものですね。。。)    
                            

by jakky123 | 2008-11-03 23:49 | 歌舞伎

十月大歌舞伎 昼の部

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10/11(土)11:00開演 歌舞伎座の「芸術祭十月大歌舞伎・昼の部」に行きました。

Oさんが会で一緒に取ってくださるので、お席はど真ん中の5列目。
予約の手配も大変ですのに、日にちも合わせてくださって本当に感謝しています。


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「恋女房染分手綱 - 重の井」

由留木家の息女・調姫(片岡葵)は入間家へ嫁ぐ為に江戸へ旅立つ用意が整ったのに、
まだ幼い姫は行くのを嫌がって、乳人の重の井(福助)や入間家の奥家老(家橘)を困らせます。

同じくらいの歳の馬子・三吉(古吉)を呼んで「道中双六」をしてみせると、姫の機嫌も直り旅立つことに。

重の井が三吉に褒美を与えようとすると、三吉は「かか様」とすがりつきます。
別れ別れになっていた母子ですが、お役目上知られてはならぬので、泣く泣く去る三吉。。

福助丈も好きな役者さんで、後半の母子のくだりは情感豊かでしたし、小吉もなかなか名演技!
葵の調姫も愛らしく、華やかな義太夫狂言の舞台でした。
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「奴道成寺」

舞いを奉納することで道成寺の撞鐘を許される白拍子。舞っている時に烏帽子が取れて、男である事がバレてしまい、坊主に取り押さえられます。

が、実は狂言師・左近(松緑)でした。

所化(松也&右近)に舞いを勧められ、前のおどおどと違って、堂々とあでやかに舞い、鐘の上で決まりました。

立役がわざとそれっぽく踊る難しさも見所の「道成寺物」で、衣装を引き抜いて変わる度に、松緑ファンらしきオバサマ達のドヨメキが上がっていました(^^;;
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「新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎」 黙阿弥作の世話物

魚屋宗五郎(菊五郎)の妹・お蔦が奉公先で不慮の死を遂げ、その弔問に訪れた茶屋の女将を女房おはま(玉三郎)が相手をしていると、宗五郎が帰ってきて、父(團蔵)が事情を聞きにお屋敷に乗り込むというのを嗜めています。

そこへ、い蔦の朋輩・おなぎ(菊之助)が先に御酒の付け届けをした後やってきて、お蔦が不義の濡れ衣を着せられた上、引き回され手打ちにあったと無念の最後の様子を伝えます。

宗五郎は酒をやめていたのですが、これを聞きちょっと一杯と、おなぎ持参の酒を呑みますが、止まらなくなり全て飲み干し酒桶を振り回して大暴れ。

お屋敷に乗り込み玄関先で暴れます。後から追いかけてきた女房おはまの取成しや家老(左團次)の配慮で罪を免れ、主計之助(松緑)にも面会できます。

主計之助は、自らの短慮から起こったことを夫婦に詫びました。

この時代、こんな事はよくあったことなんでしょうね。。

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「藤娘」  ー ご贔屓を傘にいただく -

芝翫丈が傘寿(80歳)のお祝いに艶やかな舞いを披露なさいました。

男心のつれなさ、色っぽさを上品に舞われ、とても80歳とは思えない若々しさに大拍手でした!!

これからもお元気なご活躍を楽しませていただきます♪



来年のカレンダーの予約もやってました。
あっという間に年の瀬に近づいていますね。。。

by jakky123 | 2008-10-12 15:08 | 歌舞伎